会長挨拶 2024 (上岡 寛)
会員の皆様へご挨拶
会長 上岡 寛
2024年は、年始めから能登半島地震という大きな自然災害があり、正月の幸せな団欒から一転した生活を余儀なくされた多くの方々に心からお見舞い申し上げます。中四国地方は比較的天災の少ないところではありますが、日頃の備えは大切だと改めて感じました。
この度、前会長谷本幸太郎教授から引継いで、本学会の会長を拝命いたしました。私自身、平成元年に徳島大学歯学部を卒業して以来、中・四国矯正歯科学会に永年お世話になって参りました。その間に編集委員長、50回大会の事務局長、61回大会長と様々な役職を経験させて頂き、諸先生方のご功績を目にする機会に恵まれました。そのような多才な諸先生方が多数おられる本学会の会長に就任させて頂きましたこと、光栄に思いますと同時に重責を感じております。
世の中は、ようやくアフターコロナ時代を迎えようとしております。これまでの人と人との出会いが本当に貴重であることを改めて知ることになった未曾有の感染症でした。その間に私達はWeb開催という新しいスタイルの学術大会、会議ということで変化し、対応出来たことは会員の皆様の柔軟なお考えと本学会を続けて行こうとする強い意志の表れと思いました。私が在籍してきた35年間でも大きな波が多々ありましたが、これから先も皆様のお力添えでさらなる波を乗り切っていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
さて、日本矯正歯科学会は矯正歯科専門医(仮称)制度の本格施行に向けて大きく変化しようとしております。そのため、専門医を育成する大学病院所属の矯正歯科は、その準備を鋭意進めております。将来において、矯正歯科を正式に標榜できることは、我々矯正歯科治療を専門として行ってきたものにおいては、非常に大きなメルクマールになります。本学会でも多くの先生が矯正歯科専門医を取得できるように支援していきたいと考えております。
最後になりましたが、本学会の使命である会員の臨床技術向上ならびに矯正歯科治療の地域社会への啓発を積極的に発信して参りたいと思います。そして、本学会のさらなる発展と地域貢献のため、役員ともども精進して参りますので、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。